【8月22日 AFP】シリア首都ダマスカス(Damascus)近郊で、21日に政権側が化学兵器を使用した疑いが出ていることを受けて、国連安全保障理事会(UN Security Council)は同日、緊急会合を開いた。反体制派の主要組織は、反体制派が支配する地域を狙った政権側の化学兵器攻撃で1300人以上が死亡したと主張している。

 フランス、英国、米国、ルクセンブルク、韓国が要請した緊急会合は非公開で行われた。米国やフランスを含む幾つかの理事国は国連調査団を直ちに現地に派遣するよう要請している。潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は、これより先に出ていた化学兵器使用疑惑を調査するためにシリア入りしている国連の兵器専門家がシリア政府と協議していることを明らかにした。

 米国はシリア政府に対し、現場への立ち入りを直ちに許可するように求めた一方、シリア政権側につくロシアは、反体制派側の主張は「挑発」だという見方を示した。(c)AFP