【8月21日 AFP】スイスの小売大手ミグロ(Migros)が販売するイヌ用スナックの表示が「正直すぎる」として購買者からの不評を買っている──ラベルに書かれていたのは「牛の性器」という言葉で、同社は表示の変更を余儀なくされた。

 このイヌ用スナックは実際に牛の性器を使って製造されているが、以前のラベルには「牛の神経」を使用と多少曖昧な表現で書かれていた。パッケージにかわいいビーグル犬の描かれた「マックス」ブランドのペット向けの商品は愛犬家たちから人気を集めていた。

 ミグロの広報担当、マルティナ・バシャールさんはAFPに対し、商品のラベルの表示をより「正確で率直」なものにしたところ、購買者から「良くない」との声が多く届いたことを明らかにした。またスイス紙バン・ミニュット(20 Minutes)がバシャールさんの話として伝えたところでは、これまでに「牛の性器」と表示されたラベルが理由で商品の返品はないが、同社は以前の「より控えめな」表現に戻すことを決めたという。

 多言語国家であるスイスでは、商品のパッケージにドイツ語、フランス語、イタリア語でが用いられているが、最も多く話されているのはドイツ語。このイヌ用スナックのラベルが変更されていたのは、フランス語やイタリア語のみで、ドイツ語のラベルには「牛の神経」という言葉が使われ続けていた。

 バシャールさんはラベル変更の一連の騒動について、「商品にはなんの変化もなく、変わったのはその表示だけ」とコメントした。(c)AFP