【8月21日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で20日、サッカー国際親善試合が行われ、同国代表が3-0でパキスタンに勝利した。

 カブールで10年ぶりに開催されたサッカー試合で、世界ランク139位のアフガニスタンは、格下のパキスタンを相手にキックオフ直後から試合を支配し、後半中盤までに3得点を決めて圧勝を収めた。

 この勝利は戦争や貧困、イスラム原理主義者による支配で荒廃したアフガニスタンに愛国心と誇りをもたらし、スタジアムに詰めかけた6000人ものファンは熱狂した。

 今回の親善試合は、サッカーが世界に平和と団結をもたらすことができるスポーツということを見せるために計画されたものだったが、その一方でアフガニスタンのサポーターは、この試合の結果を長年の宿敵からもぎ取った勝利と見なし、歓喜した。

 アフガニスタンと隣国パキスタンは、両国で続く紛争の責任を互いになすり合っていおり、2001年に旧支配勢力のタリバン(Taliban)政権が崩壊して以降、12年続いている内乱の責任がパキスタンにあると考えるアフガニスタンは多い。そんな状況下、両国の関係は緊迫状態にある。

 リターンマッチは12月、パキスタンのラホール(Lahore)で行われることが決まっている。(c)AFP/Usman SHARIFI