【8月21日 MODE PRESS】デザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)は、他のデザイナーがどんな仕事をしているかについて全く関心がなく、ショーを見に行くのは個人的に興味があるものだけだという。

 ヴィヴィアンは「ランウェイで何が起きていようと私には関係ありません。他のデザイナーがどんな仕事をしているか私はさっぱり分かりません。昨年のパリ・コレクションで見たショーは一つだけ。ですからフォトグラファーたちも私がウィキリークス(WikiLeaks)創設者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)をサポートするTシャツを着ているところしか撮れなかったでしょう」と語った。

 今年72歳になったヴィヴィアンは、女性ではなく、パンクの美学に訴える服作りを念頭に置いているため、コレクションが成功するかどうかはその時になってみないと分からないという。「正直に言えば、女性がファッションに何を求めているかなんて考えたことがないんです。私は自分の感覚に従って服を作るだけ。ですからコレクションの成功を予測することはできません。直感はあるんですけどね。例えばヴィクトリアン コルセットはよく売れましたが、発売した当初は少しリスキーだと感じていました。つまり予測というよりは運に助けられているのでしょうね」

 ヴィヴィアンはまた、2008年に逝去した仏デザイナー、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)について、いつの時代も素晴らしい作品を作り、未だ誰も彼のレベルに達していないとコメントした。「ファッションはアートか、という質問はいつも避けるようにしています。しかし、答えるとしたら一つです。“誰がそれをやるかによる”。私に言わせれば、イヴ・サンローランだけがファッションをアートにできた人です。彼がやることはいつも完璧で、すべてが偉業でした。彼は女性を生き生きとした真の芸術に変えてしまったのです」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS