【8月15日 AFP】米アラバマ(Alabama)州バーミングハム(Birmingham)で14日、貨物機が空港近くの草地に墜落、炎上して機体が粉々になり、乗務員2人が死亡した。

 米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)によると、墜落したのはケンタッキー(Kentucky)州ルイビル(Louisville)からバーミングハムに向かっていた米貨物大手UPSのエアバス(Airbus)A300型機。バーミングハムの空港に接近中、滑走路から800メートルほど北方の地点で墜落した。

 FAAは死傷者に関する情報は得ていないとしているが、バーミングハムのウィリアム・ベル(William Bell)知事は地元ニュースウェブサイトal.comを通じて、夜明け前に起きた墜落事故で操縦士と副操縦士が死亡したと語った。地上側に負傷者はいないという。

 またal.comは、事故現場近くに住む男性の「夜明け前に大きな爆発音がした」との証言を伝えるとともに、当局のコメントとして、着陸前の事故機から緊急事態を知らせる救難信号は発せられていないと報じた。

 事故をうけ、バーミングハムには米運輸安全委員会(National Transportation Safety BoardNTSB)の事故原因究明チームが派遣された。

 一方UPSは、詳細が判明し次第、公表するとの短い声明を発表したが、事故機に何人が乗っていたのかは明らかにしていない。(c)AFP