【8月14日 AFP】ニュージーランドの女性が14日、居眠りしたままで数百キロにわたって車を運転し、その間に携帯電話でメールの送信も行っていたことが分かった。警察当局が発表した。

 警察は14日未明、女性が睡眠薬を飲んだ後に車で出かけたことを心配した友人から通報を受けた。友人によると、ビーチが好きだというこの女性は、以前にも同じように居眠りしたまま運転をしていたという。話を聞いた警察は、女性が乗っていたシルバーの車両の捜索を指示するとともに、女性の携帯電話を利用して居場所の特定を開始した。

 その結果、女性の携帯電話の電源が入っていること、女性はハミルトン(Hamilton)にある自宅からオークランド(Auckland)を通り、約300キロ離れた海沿いの町、マウント・マウンガヌイ(Mount Maunganui)に向かっていて、その途中で電子メールを送信していることが分かった。

 5時間の運転の後、女性は以前暮らしていた家のガレージにつながる敷地内の小道で、ハンドルの上に突っ伏している状態で発見されたが、居眠り状態で運転していた間の記憶はなかったという。

 ニュージーランド警察のデイブ・リットン(Dave Litton)氏は、「この女性の運転禁止を早急に命じ、運転免許の保持に適しているかどうか医師の診察を受けるよう要請した」と説明した。「無事に見つかって、皆ほっとしている。大変な事故が起こる可能性は非常に高かった」という。

 また同氏は、何らかの病状に苦しんでいる人たちは医師に正直にそのことを伝え、処方される薬が運転能力に影響を与えるのかどうか確認しておくよう呼び掛けた。(c)AFP