【8月13日 AFP】サッカー元イングランド代表のジェフ・ハースト(Geoff Hurst)氏が12日、イングランド・プレミアリーグで新シーズンから導入される「ゴールライン・テクノロジー(GLT)」を支持し、GLTがあれば、1966年W杯イングランド大会の得点をめぐる論争は防げていたと語った。

 現在71歳となるハースト氏は、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われた同大会決勝の西ドイツ戦で、ハットトリックを決めてイングランドを4-2の勝利に導いた。しかし、クロスバーに当たって真下に落ちた同氏の2得点目は、50年以上の間、ゴールラインを越えたか否かで議論の種となっている。

 GLTは11日のFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2013)でイングランド史上初めて使用され、17日のリーグ戦開幕へ向けた準備も終わっている。試合は、プレミアリーグ王者のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がFAカップ2012-13(FA Cup 2012-13)勝者のウィガン(Wigan Athletic)を2-0で下した。

 ハースト氏は「50年前にこのシステムがあったら、あの(イングランド大会決勝の)ボールが少なくとも30センチはラインを越えていたことが、この上なく明確に示されたはずだ」とコメントした。

「あれ以来ドイツはいまだにとやかく言ってくるが、私もいくらでも言い続けよう。今からあのゴールを取り消すことはどうやってもできない。記録として認められているのだから。とはいえ、変化はもちろん歓迎だ」

 GLTは、リプレー映像を見る限りボールがゴールラインを越えているにもかかわらず、得点が認められないという事態が主要国際大会で続き、問題となったことを背景に導入され、ここまでいくつかの国際試合で試験的に使用されている。

 ハースト氏は、巨額の金銭が関わるのが現代サッカーである以上、変化は避けられないと語った。(c)AFP