オーストラリア総選挙、党首討論は経済政策に集中
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【8月12日 AFP】9月7日に予定されているオーストラリア総選挙に向けて11日、与党・労働党(Labor Party)を率いるケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相と野党・保守連合(自由党・国民党)のトニー・アボット(Tony Abbott)自由党党首が初のテレビ討論を行い、争点の経済政策をめぐって論戦を交わした。
同国の経済を支えてきた10年に及ぶ資源ブームは今、減速し始めている。中央銀行は今週、短期成長予測を下方修正した。
ラッド首相は約1時間に及んだ討論会の冒頭、「国の経済は堅調だ。この選挙の争点は、今後も力強い経済を維持できるかどうかであり、それを保証するには何が最適かということだ」と述べ、自らが率いる中道左派の労働党政権の下でオーストラリアが世界金融危機に巻き込まれなかった点を強調。国の未来を見据えるためには分断の政治を封じ、産業界、労働界、政府の3者協議による「新しい政治手法」が必要だと訴えた。また再選された場合には、100日以内に同性婚を認める法案の提出を約束した。
これに対し、ハワード政権で閣僚経験もあるベテラン政治家のアボット氏は、新しい政治には新しい政府が必要だとして、6年にわたる労働党政権を終わらせるときだと訴えた。
世論調査では野党連合が僅差でリードしている。アボット氏は自分が政権の座に就けば、労働党が導入した企業への炭素税を廃止に追い込んだように、経済の活性化を図ると述べた。(c)AFP
同国の経済を支えてきた10年に及ぶ資源ブームは今、減速し始めている。中央銀行は今週、短期成長予測を下方修正した。
ラッド首相は約1時間に及んだ討論会の冒頭、「国の経済は堅調だ。この選挙の争点は、今後も力強い経済を維持できるかどうかであり、それを保証するには何が最適かということだ」と述べ、自らが率いる中道左派の労働党政権の下でオーストラリアが世界金融危機に巻き込まれなかった点を強調。国の未来を見据えるためには分断の政治を封じ、産業界、労働界、政府の3者協議による「新しい政治手法」が必要だと訴えた。また再選された場合には、100日以内に同性婚を認める法案の提出を約束した。
これに対し、ハワード政権で閣僚経験もあるベテラン政治家のアボット氏は、新しい政治には新しい政府が必要だとして、6年にわたる労働党政権を終わらせるときだと訴えた。
世論調査では野党連合が僅差でリードしている。アボット氏は自分が政権の座に就けば、労働党が導入した企業への炭素税を廃止に追い込んだように、経済の活性化を図ると述べた。(c)AFP