【8月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のオーナーを務めるジョン・ヘンリー(John W. Henry)氏が、移籍を求めるルイス・スアレス(Luis Suarez)をいかなる金額でも売却しないと明かした。

 昨シーズン終了後からスアレスはリバプール退団を望んでおり、アーセナル(Arsenal)は、契約条項に含まれている条件を満たして同選手との話し合いを持つため、リバプールに4000万1ポンドのオファーを提示した。

 しかしながら、リバプールはそういった条項はないと譲らなかったため、スアレスはブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督が、欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)の出場権が獲得できなかった場合、自由に移籍しても構わないとした約束を破ったと非難し、怒りをあらわにした。

 ロジャーズ監督はこれを受け、「全く無礼」とスアレスについて語り、リザーブチームでの練習を命じている。

 さらに、リバプールのオーナー会社である米国のフェンウェイ・スポーツ・グループ(Fenway Sports GroupFSG)を率いるヘンリー氏は、新シーズンのリーグ戦開幕を翌週に控え、4強を狙うライバルチームにスアレスを放出することは考えることはないと、態度を明確にした。

 英紙ガーディアン(Guardian)は、「ルイスは売りに出しません。トップクラブにとって、(ライバルに選手を放出しないことは)非常に重要なことですし、リバプールは今季欧州カップ戦に出場せず、欧州チャンピオンズリーグからも遠ざかっているので、ことさら重要です」とヘンリー氏のコメントを掲載した。

「ライバルチームに選手を売却するということは、ひどく滑稽なことです。リバプールは欧州で戦う必要があります。チャンピオンズリーグで戦う必要があります。それがリバプールFCなのです」

 リバプールは、プレミアリーグ側の意見聴取やスアレス側からの論争の的になっている契約条項に関する法的な申し立てを受けてはいない。

 とはいえ、スアレスの反抗という脅威にもヘンリー氏のスタンスは変わらない。

「オファー額がどれほどであろうと、アーセナルには売らないということははっきりしています。(アーセナルの筆頭株主の)スタン・クロンケ(Stan Kroenke)氏に対しては伝えていませんが、アーセナル関係者と個人的に言葉を交わしていますし、彼(アーセナルのイヴァン・ガジディス(Ivan Gazidis)最高経営責任者(CEO))にはアーセナルに売らないと伝えています」

 スアレスは、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)への移籍願望を隠そうとしてはいないが、ヘンリー氏は、この時機を逸した段階では同クラブからのアプローチも成功はしないだろうと続けた。

「適当な代役と契約する時間もないので、国外のクラブであっても彼を売ることはありません」

「サッカー上の理由であって、経済的な理由ではありません。移籍市場終盤というこの段階で、動いていようが動いていなかろうが、彼の代役は探し出せません。ですから、サッカー上の理由で売ることはできないのです。とりわけ、アーセナルには」

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