【8月8日 AFP】英南西部ブリストル(Bristol)で、動物園の飼育員がミナミアメリカオットセイを殴った疑いで停職処分となった。事件のあったブリストル動物園(Bristol Zoo Gardens)が7日、明らかにした。

 殴られたオットセイは獣医による診断の結果、異常はないとされたが現在、経緯を調査中だという。

 ブリストル動物園は「殴打事件」はオットセイの体重測定中に起きたと説明したが、詳細には触れなかった。

 声明文によると、停職処分となったのは同園のベテラン飼育員。最近になって、この飼育員がオットセイを殴っていた事実が明るみに出たため停職処分とした。動物保護の観点から、さらなる調査が行われる可能性があるという。

 事件後、同園のオットセイ全頭を診察した専属獣医のミシェル・バローズ(Michelle Barrows)氏によれば、どのオットセイも行動は正常で、飼育員や来園客らと楽しげに接しているという。

 オットセイたちは通常通り、一般に公開されている。

 南米が原産でアシカ科に属するミナミアメリカオットセイは、良質で暖かい毛皮を目当てに乱獲され、ほとんど絶滅しかけた。(c)AFP