【8月7日 AFP】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)で、13歳の少年が警察官の両親と同居していた祖母、大叔母の計4人を殺害した後、自殺したとみられる事件が起きた。地元警察が6日、発表した。少年は犯行後、いつもどおり登校していたという。

 サンパウロ民事警察によると、5人の遺体は6日未明、市内北部の同じ敷地内にある2軒の家で発見された。「あらゆる物証」が、家族らを殺害したのは少年だと示唆しているという。鑑識の捜査はまだ続いているが、両親が殺害された時刻は4日夜~5日未明とみられている。

 少年は5日、登校して普段どおりに授業を受けており、下校後に自殺したとみられる。

 警察によれば少年は以前、友人の1人に「両親を殺してプロの殺し屋になりたい」と話していた。この友人は警察に「彼はいつも、殺し屋になりたいと言っていた。誰にも気付かれないよう夜間に両親を殺し、親の所有する車で逃げて、どこかの廃屋をねぐらにする計画を立てていた」と証言したという。

 少年の死因は左のこめかみに撃ち込まれた銃弾で、遺体のそばに父親が警察から貸与された拳銃があった。また、少年が5日の登校時に所持していたバックパックの中からも32口径の回転式拳銃が見つかったという。

 警察によると「何者かが家に侵入した形跡はない」ほか、父親か母親が「犯罪グループによる報復行為」の対象となった可能性もないという。(c)AFP