【8月6日 AFP】陸上競技のスーパースター、ウサイン・ボルト(Usain Bolt)を含むジャマイカ代表全44人は5日、第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)の開幕を目前に控えて、遠征先のモスクワで薬物検査を受けた。

 ジャマイカ代表の関係者が話したところによると、選手が滞在しているトレーニングキャンプに世界反ドーピング機関(World Anti-Doping AgencyWADA)の職員が訪れ、選手全員から血液のサンプルを採取したという。

 大きな世界大会で、一国の代表選手全員が薬物検査を求められことは、これが初めてである可能性がある。

 ジャマイカの陸上競技界は、2か月前のジャマイカ選手権(Jamaican National Championships 2013)で元世界記録保持者のアサファ・パウエル(Asafa Powell)や、シェローン・シンプソン(Sherone Simpson)他、5選手から禁止薬物が検出されて以来、厳しい監視下に置かれるようになった。

 パウエルとシンプソンは禁止興奮剤のオキシロフリン(oxilofrine)の陽性反応を示した。

 また6月には、同国の女子200メートル五輪金メダリスト、ベロニカ・キャンベル・ブラウン(Veronica Campbell-Brown)の薬物使用が発覚している。(c)AFP