【8月3日 AFP】水頭症で通常の2倍近くに膨れ上がった頭部の手術を受けたルーナ・ベグム(Roona Begum)ちゃん(1)が2日、入院していたインドの首都ニューデリー(New Delhi)近郊の病院を退院し、両親と共に同国北東部にある自宅に戻った。手術を行い、約4か月にわたって治療を担当してきた医師らは、ルーナちゃんの健康状態は大幅に改善したと判断した。

 ルーナちゃんの頭囲は手術前、94センチにまで膨れ上がっていた。脳が圧迫され、上半身を起こして座ることも、ハイハイすることもできない状態だった。しかし現在、頭囲は58センチにまで小さくなっている。

 手術を行った病院の神経外科医は、ルーナちゃんの頭は半年後に予定されている手術でさらに小さくなるはずだと話している。他の幼児に比べれば大きいままになる可能性は高いものの、正常な発育は十分に期待できるという。

 ルーナちゃんの両親は非常に貧しく、娘に治療を受けさせることができずにいた。しかし、AFPのカメラマンが撮影、公開した写真がきっかけで、この病院が無料で治療を行うことを申し出ていた。(c)AFP/Ammu KANNAMPILLY