【8月2日 AFP】米ニューヨーク(New York)市マンハッタン(Manhattan)地区57丁目で1日未明、35歳の女性がマンションの17階にある自室のバルコニーから転落し、死亡する事故が起きた。バルコニーの手すりが壊れたことが事故の原因とみられている。

 一部の報道によると、事故発生当時、女性はバルコニーの手すりに寄りかかり、たばこを吸いながら友人と電話で話していたという。裕福なビジネスエリアで起きた事故を伝えるニュースでは、バルコニーの一部が破損している様子が映し出された。

 マンハッタンでは2010年にも同様の事故が発生しており、地区内すべての高層ビルで安全点検が実施された。このときは安全対策が不十分だったビル12棟の居住者にバルコニーを使わないよう呼びかけるまでに至った。2010年に事故が起きたビルでは、後に安全点検の報告書が10年にわたって提出されていなかったことが判明している。

 マンハッタン地区における高層ビル関連の問題件数は多い。ここ最近では、著名な銀行家が、飼い犬の鳴き声をめぐる隣人とのトラブルで7階から飛び降りるという騒動があった。幸い、階下にオーニング(日よけ)があったため、この銀行家は奇跡的に助かった。またそのほかにも、飛び降り自殺を図った女性が、階下の共用バルコニーで食事をしていた同じマンションの住人の目の前に落下するという事件も起きている。(c)AFP