<菅付雅信:新連載「ライフスタイル・フォー・セール」>第二回:ソーシャル・コマースは消費を目的にしない
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#マーサ・スチュアート2.0
ソーシャル・コマースの発展の波の中で、新たなライフスタイルの女性カリスマが登場しようとしている。それが26歳のブリット・モーリン(Brit Morin)。グーグルとアップルに合計5年間勤め、写真共有サービスやグーグル・マップス、iTunesのプロジェクトに携わった彼女がCEOを務める「Brit + Co」(ブリット・プラス・コー)は、DIYを中心としたライフスタイルの情報発信や、DIYキットの販売で評判を呼び、若年層から大きな支持を受けるようになった。設立時にはグーグル副社長からヤフーのCEOとなったマリッサ・メイヤー氏やbabycenterのチェアマンであるティナ・シャーキー氏といった投資家から125万ドル(約1億2000万円)の投資を受けるなど、業界からも高く評価されている。
容姿端麗でもあるモーリンは自ら新しいライフスタイル提案をコマースと結びつけていることから、カリスマ主婦マーサ・スチュアートと比較されることもある。 「私もマーサ・スチュワートは好きよ。でも彼女はもう71歳でしょ? 20代の私たちからはちょっと遠くの存在に感じるの。私たちは、デジタル世代に向けて、クリエーティブな生活を送るためのオンラインのコミュニティを牽引しようとしているの。それを“マーサ・スチュアート2.0”と呼ぶ人もいるけどね」
※参照リンクその2:http://wired.jp/2013/07/03/behind-brit-morins-big-investment/
※参照リンクその3:https://angel.co/brit
既存の完成された商品を売るのではなく、自作のDIYを楽しむライフスタイルを売る「Brit + Co」は、消費することよりも、ソーシャルメディアで自らの行為をネタ化することが目的の消費と言えるだろう。ソーシャル・コマースにおいて、もはや消費は目的ではない。イーコマースとソーシャルメディアの融合は、消費の在り方を大きく揺さぶろうとしている。
【菅付雅信】
■プロフィール 1964年宮崎県生まれ。法政大学経済学部中退。「コンポジット」、「インビテーション」、「エココロ」などを創刊し編集長を務める。現在は雑誌、書籍、ウェブ、広告などの編集を手がける。著書に「東京の編集」「はじめての編集」「中身化する社会」等がある。 (c)MODE PRESS
<インフォメーション:外部サイト>
※参照リンクその1:ファッション・ジャーナル・サイト「THE FASHION POST」
※参照リンクその2:ヤフーCEOも投資:「Brit + Co.」に見る小売ビジネスの未来
※参照リンクその3:「Brit + Co」(ブリット・プラス・コー)を紹介した記事
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