【8月1日 AFP】台湾の衛生当局は31日、トガリネズミの狂犬病感染を初めて確認したと発表した。狂犬病が種を超えて広まっている懸念が高まっており、同国各地の予防接種施設では、ペットを連れた多くの人々が列をなしている。

 台湾では先月17日、1959年以降で初めてとなるイタチアナグマへの狂犬病感染例が確認された。イタチアナグマへの感染はそれ以降、少なくとも18件確認されており、保健当局は感染拡大阻止に努めてきた。だが、感染がトガリネズミにも広がったことにより、今後、ペットにも感染し、ヒト感染へのリスクを大きく高めるとの懸念が広がっている。

 地元紙・中国時報(China Times)によると、台湾南部の最大都市、高雄(Kaohsiung)では、500人以上がペットの予防接種に訪れたが、用意されていたワクチンは380匹分のみだったという。(c)AFP