【7月31日 AFP】仏高級ブランドグループ「LVMH」が「エルメス(Hermes)」株の保有率を23.1%に引き上げたことが25日、LVMHが発表した上半期決算報告で明らかになった。
 
「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」を筆頭に多くのラグジュアリーブランドを傘下に持つLVMHは2010年、創業者一族が中心的な経営権を握る「エルメス」の株式を買い進め、2社は対立することになった。その後もベルナール・アルノー(Bernard Arnault)最高経営責任者(CEO)兼会長率いるLVMHはエルメス株の取得を継続し、保有率が22.6%となった際には、エルメス側はアルノー会長が密かにブランドを傘下に引きこもうとしているとしてその行為を非難した。

 6月、仏金融市場庁(AMF)は、「LVMH」が行ったエルメス株取得の手法を違法と判断した。LVMHは、取引の開示義務が生じないよう、銀行3行を通じ、「スワップ」と呼ばれる方法で株式を取得したため、AMFは市場向け公表義務を怠ったとして、制裁金800万ユーロ(約10億円)の支払いを命じた。「LVMH」はこれを不服として、直ちに上訴するとしていた。

 現在「LVMH」は60億ユーロ(約7900億円)相当の「エルメス」株を保有している。(c)AFP