【7月29日 AFP】13F1第10戦ハンガリーGP（Hungarian Grand Prix 2013）で、メルセデスAMG（Mercedes AMG）移籍後初の優勝を飾ったルイス・ハミルトン（Lewis Hamilton）が、レース後のインタビューに応じ、失恋の痛手の中で挙げた勝利について語った。

　ハミルトンは今回の優勝を、7月頭に破局した元恋人で歌手のニコール・シャージンガー（Nicole Scherzinger）さんにささげるという。

　レース前には祈りをささげ落ち着き、集中力を高めたというハミルトンだが、それまではシャージンガーさんのことしか考えられなかったと認めた。

　ハミルトンは、米ポップグループ「プッシーキャット・ドールズ（The Pussycat Dolls）」の元メンバーであるシャージンガーさんと5年にわたって交際を続けていた。

　前シーズン限りでマクラーレン・メルセデス（McLaren-Mercedes）を離れたハミルトンは、ハンガリーGPでキャリア通算22度目、移籍先のメルセデスAMGでは初となる優勝を遂げ、「もちろん、勝利はいいものだ」とコメントしたが、続いて次のように語った。

「けれど感じているのは…大会を通じて頭にあったのは、僕にとって特別なある人のことだけだった。彼女に勝利をささげたかった」

　その人物とはシャージンガーさんかと問われると、ハミルトンはうなずいた。

　また、レースへ向けた心の持ちようには苦労したかという質問に対しては、「そうだね、人生で最も困難な数か月だった」と答えた。

「何年か前、彼女と一緒にここに来た。その時僕は優勝したと思う。だからここには素敵な思い出があるんだ」

　28歳のハミルトンと35歳のシャージンガーさんは、別々の大陸で暮らし、仕事とライフスタイルの両面でそれぞれ多忙な日々を送る中で、波瀾万丈な関係を続けてきた。

　今回の破局は、2人にとって2007年以来3度目のもの。以前、シャージンガーさんとの結婚の可能性についても語ったことがあるハミルトンは、前週ツイッター（Twitter）で心境を明かしている。

「特別な人を見つけたのなら、何があっても決して離しちゃいけない！それより大事なことなんて、この世にありはしないんだ」

(c)AFP