【7月28日 AFP】サッカーバークレイズ・アジアトロフィー(Barclays Asia Trophy)は27日、決勝が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は1-0でサンダーランド(Sunderland AFC)を下し、優勝した。

 しかしシティは、守備の要のマティヤ・ナスタシッチ(Matija Nastasic)が「殺人ピッチ」の犠牲となって担架で運び出され、マヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督にとっては喜びも薄れるシティでの初タイトルとなった。

 シティは前半9分、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)がペナルティーエリアの外から見事なボレーシュートを決め、2試合連続ゴールを挙げて先制すると、粘るサンダーランドに競り勝ってトロフィーを手にした。しかし、ジェコは後半に得たPKでは枠を外した。

 ペジェグリーニ監督はナスタシッチの足首のけがについて、チケット完売で4万人の観客が訪れた香港スタジアム(Hong Kong Stadium)のぬかるんだ劣悪なピッチ状態が原因ではないと語った。同スタジアムでは、29日に同じイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が試合を行う。

 香港スタジアムでは、24日に行われた準決勝のサンダーランド対トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で、トッテナムに所属するベルギー代表のヤン・フェルトンゲン(Jan Vertonghen)が同じく足首を痛め、約3週間後に迫ったプレミアリーグの開幕に間に合うかが微妙な状況となっており、またしても危険なピッチコンディションが注目を浴びることとなった。

 ペジェグリーニ監督はナスタシッチのけがの程度を明言しなかったが、本人は負傷に際して顔を手で覆い、苦しげな様子でピッチから運び出されている。

 監督は、才能あふれる20歳のナスタシッチの状態について、「今すぐ伝えることはできない。明日マンチェスター(Manchester)に着いたら医師の検査を受ける必要がある。足首に何が起こったかわかるのはその後だ」とコメントした。

「われわれも心配だが、今は待ったほうがいい。足首に別の選手の足が入り、医師に診てもらうまでは、どういう状態かは本人も知ることはできない。これも試合の一部だし、どんなピッチでも起こりうることだ」

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