【7月26日 AFP】英ロンドン(London)中心部のトラファルガー広場(Trafalgar Square)に25日、巨大な1羽の「青いおんどり」が舞い降りた。高さ4.7メートル、グラスファイバー製の鮮やかなマリンブルーのおんどりは、ドイツ人アーティストのカタリーナ・フリッチュ(Katharina Fritsch)氏(57)による彫刻作品「Hahn/Cock」。1年半にわたってトラファルガー広場に展示される予定だ。

 だが、1805年にネルソン提督(Admiral Horatio Nelson)率いる英艦隊が仏皇帝ナポレオン(Napoleon)のフランス・スペイン連合艦隊を破った「トラファルガーの海戦(Battle of Trafalgar)」の勝利を記念する広場に突如、フランスを象徴するおんどり像が出現したことに波紋が広がっている。

 フリッチュ氏は英紙ガーディアン(Guardian)に、おんどりは強さと再生を表現したもので、フランスのシンボルだとは知らなかったと釈明。ナポレオンに対する勝利を記念する広場に「ナポレオンがおんどりとなって戻って来た」というジョークとして受け止めてはどうかと提案した。(c)AFP