【7月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は25日、2度のオファーが失敗に終わったと報じられたFCバルセロナ(FC Barcelona)のセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)について、獲得の望みは残されているとの見解を示した。

 昨季限りで退任したアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏の後任として、ユナイテッドの指揮官に就任したモイーズ監督は、FCバルセロナに対して最初は2500万ポンド(約39億2000万円)、その後3000万ポンド(約45億9000万円)に増額したオファーを提示し、いずれも拒否されたと伝えられている。

 スペイン代表のセスク獲得の進展について問われたモイーズ監督は、ユナイテッドとバルセロナの交渉は「継続中だ」とだけ答えた。

 モイーズ監督は創造性のあるセスク獲得を熱望しているが、スペインでの報道によると、FCバルセロナ側は病気療養のため退任したティト・ビラノバ(Tito Vilanova)前監督の後任が決定するまでは、決断を下さないと示唆していた。

 モイーズ監督はまた、23日の親善試合で太ももを痛めて途中交代したロビン・ファン・ペルシー(Robin van Persie)について、練習にはまだ合流していないものの、26日に行われるセレッソ大阪(Cerezo Osaka)との親善試合には出場できる見込みだと語った。

 そして、こちらも負傷中のウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)については回復の途中にあるとし、「ウェインはランニングを開始しており、おそらく私たちが予想している段階にある。今後も調子を上げていくだろう」とコメントした。

 チームでの立場に不満を抱いているとされるルーニーが、軽いハムストリングの負傷でアジア遠征から離脱したことで、退団間近との憶測はさらに強まっている。

 移籍先の候補には同じリーグのチェルシー(Chelsea)が挙がっているが、ユナイテッドは放出の意思がないことを明確にしており、クラブのツイッター(Twitter)では目を引く広告を添付した投稿を行い、ルーニーが8月6日に予定されているスウェーデン1部リーグのAIKソルナ(AIK Solna)との試合で復帰すると強調した。

 ユナイテッドは23日に行われた横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)との試合に2-3で敗れており、セレッソ大阪戦が日本での2試合目となるが、ここまでのアジア遠征3試合で2敗している。セレッソ戦後、ユナイテッドは香港に発ち、29日に親善試合を行う。

■香川、古巣との対戦を控え「全力を尽くして戦いたい」

 一方、ユナイテッドの香川真司(Shinji Kagawa)は、プロ生活をスタートさせたセレッソとの凱旋試合を楽しみにしていると語った。

 24歳の香川は、「セレッソは自分を育てて世界に送り出してくれたクラブ。セレッソのサポーターや監督が楽しみにしてくれているのは知っているので、明日は全力を尽くして戦いたい」と話している。

 ユナイテッドでの1シーズン目は20試合に出場してわずか6得点と不完全燃焼に終わった香川は、「アピールの一環として、ハードワークして結果を残したい」とコメントした。(c)AFP