【7月24日 AFP】カナダの鉱業会社アウレウス・マイニング(Aureus Mining)は23日、西アフリカ、リベリア西部の2つの町の地下に約100万オンス(約30トン)の金が埋蔵されていることを発見したと発表した。

 リベリアとカメルーンの未探査の金鉱床の探査と開発を手掛けるアウレウス・マイニングはこの地域の鉱業権を持っている。同社の広報担当者は「キンジョル(Kinjor)とラジョル(Lajor)の町の住民は金鉱の上に住んでいるので、彼らを別の場所に移住させることになる」と語った。

 アウレウス・マイニングはこの鉱床で2013年第4四半期に採掘を始め、8年間にわたって年産12万オンスの金を生産する計画で、年1億2000万ドル(約120億円)を得る見通し。リベリアで金が商業生産されるのは初めて。

 2つの町の住民はアウレウス・マイニング側が示した条件を受け入れており、数千人の住民が10月に採掘場所から800キロほど離れた土地に移住する予定。キンジョルの町長はAFPの電話取材に「現状よりも良い建物を建設してくれる約束なのでわれわれは満足している。今は子どもたちの学校の建設が進んでいる」と語った。

 内戦が終結した2003年以降、リベリアは鉱物、石油、農業部門への投資を中心に180億ドル(約1兆8000万円)を超える直接投資を獲得している。(c)AFP