【7月24日 AFP】ジョージ・ワシントン(George Washington)初代米大統領が自身を「嘘がつけない」性格だと言ったことはよく知られているが、その名を冠した首都の住民は、どうやらそうではないようだ。

 清涼飲料水メーカー、オネスト・ティー(Honest Tea)は今月、11日間にわたって首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)に加え各州に1か所以上、合わせて61か所の無人キオスクを設置して同社の清涼飲料水を提供し、飲む際には設置した料金箱に1本あたり1ドル(約100円)入れてほしいと呼びかけ、何人が正直に料金を払うかを調査した。

 その結果、アラバマ(Alabama)州とハワイ(Hawaii)州では飲んだ人全員が例外なく1ドルを支払った。次いで正直な人が多かったのはインディアナ(Indiana)州とメーン(Maine)州で、99%がお金を払った。

 逆にお金を払った人が最も少なかったのは首都のワシントンD.C.(80%)で、ウェストバージニア(West Virginia)州(85%)、テキサス(Texas)州とケンタッキー(Kentucky)州(87%)と続いた。

 一方、ワシントン(Washington)州は建国の父の名に恥じない結果を残し、全国平均の92%を上回る96%がお金を払った。

 首都ワシントンに隣接するメリーランド(Maryland)州ベセスダ(Bethesda)に本社を置くオネスト・ティーの共同創設者で最高経営責任者(CEO)ならぬ「TeaEO(ティーイーオー)」のセス・ゴールドマン(Seth Goldman)氏は、「首都で実験を行ったその日に自転車を盗まれたが、米国人の92%は誰も見ていなくても正しいことをするだろうと分かって安心した」と述べている。

 今回の調査の結果は、ウェブサイト「http://thenationalhonestyindex.com/」で確認することができる。同社はこの調査で集まった全額を、子どもにより良い食事を提供するための活動を行う慈善団体、「フードコー(Food Corps)」に寄付する。(c)AFP