【7月22日 AFP】米テキサス(Texas)州の住宅で前週、栄養失調状態で監禁されていた高齢男性4人が見つかり、この家を所有する女性の孫で31歳の男が高齢者に対する傷害容疑で19日までに検挙された。

 20日の現地紙ヒューストン・クロニクル(Houston Chronicle)によると検挙されたのは、ウォルター・レナード・ジョーンズ(Walter Renard Jones)容疑者。ヒューストン警察などによると、高齢者4人は最大で10年にわたって監禁され、年金などの手当を容疑者に渡すよう強要されていた。

 4人のうち80歳、74歳、50代半ばの3人は極度の栄養失調状態で、病院へ搬送された。3人が住んでいたのは改造したガレージで、椅子1個の他、家具はなかった。また浴室やトイレもなく、男性たちは部屋を清潔に保とうと努力はしていたが、ひどい住環境だったという。

 4人目の65歳の男性はガレージではなく家の中に約半年住んでいたといい、健康状態は比較的良好で、警察にここを離れたくないと語ったという。

 4人が発見されたきっかけは「意思に反して拘束されている人たちがいる」との通報だった。米CNNテレビによると、4人のうち少なくとも何人かは元ホームレスだったとみられている。(c)AFP