【7月21日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第3戦、第142回全英オープン（The 142nd Open Championship）は20日、ガレーン（Gullane）のミュアフィールド（Muirfield）で3日目が行われ、リー・ウェストウッド（Lee Westwood、イングランド）が通算3アンダーで単独首位に浮上した。

　2ストローク差の2位タイには、同組でしのぎを削ったタイガー・ウッズ（Tiger Woods、米国）がつけている。

　ウッズとウェストウッドは、2日目を終えた時点でトップに立っていたミゲル・アンヘル・ヒメネス（Miguel Angel Jimenez、スペイン）をやすやすと追い越し、首位の座をかけて1対1の直接対決に挑んだ。

　最終的には17番でバーディーに成功したウェストウッドが、同ホールでボギーを叩いたウッズに競り勝った。

「いいプレーをした。悪いショットがあまりなかった。コントロールがうまくできた。いいセーブもできた。ショートゲームでは鋭いプレーをした。パットもうまくいった」とウェストウッドは自身のプレーを振り返った。

「夜になったら全英オープンに優勝する可能性を考えると思う。悪いことではないだろう？最終ホールでクラレットジャグ（Claret Jug）を持って、リーダーズボードの一番上に自分の名前があることを想像することは。だが（最終日の）ティーオフの時間になったら、今日と同じような気持ちに戻っているだろう。今日はプレッシャーを感じず、落ち着いた良い精神状態を保った。自分のコントロールがうまくできた」

　現時点でウェストウッドとウッズの他に通算スコアをアンダーパーで収めている選手は、この日3アンダーでホールアウトしたハンター・メイハン（Hunter Mahan、米国）だけ。メイハンはウッズと並んで通算1アンダーで2位タイにつけており、最終日はウェストウッドとラウンドすることとなっている。

　一方のウッズは4月に第77回マスターズ・トーナメント（The Masters Tournament 2013）で優勝したオーストラリアのアダム・スコット（Adam Scott）とともにペアを組む。

　過去の記録を振り返ると、ウッズはメジャー大会の最終ラウンドで逆転勝利を収めたことがない。

　一方のウェストウッドは62度目の出場にして初のメジャー優勝のチャンスと直面しており、もし勝利を挙げることができたら、イングランド勢としてはニック・ファルド（Nick Faldo）以来21年ぶりの全英チャンピオンとなる。(c)AFP/Allan Kelly