【7月16日 AFP】イタリア・セリエA、ナポリ（SSC Napoli）のエディンソン・カヴァーニ（Edinson Cavani）が15日、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン（Paris Saint-Germain、PSG）との契約を結ぶため、パリ（Paris）を訪れた。

　関係筋によると、移籍金はリーグ1史上最高額となる6400万ユーロ（約83億6000万円）。

　26歳のカヴァーニは昨季、ナポリのエースストライカーとして29ゴールを挙げリーグ得点王となった。午前中にパリに到着したカヴァーニは、その後メディカルチェックを受けるため市内の高級ホテルへと移動した。

　カヴァーニがメディカルチェックをパスしたことを受けてPSGは、15日夜、もしくは16日に契約の最終段階を迎えるとし、現地時間の16日午後4時に記者会見を開くことを発表した。

　同クラブの関係者によると、契約期間は5年となっている。

　この日の正午近くには、PSGのスポーツディレクターのレオナルド（Leonardo Nascimento de Araujo）氏がカヴァーニのアドバイザーを務める人物に伴って高級ホテルから出てくるところを目撃されている。

「マタドール（el Matador、闘牛士）」のニックネームで親しまれるカヴァーニがフランス王者となったPSGへの移籍が完了すれば、元ナポリでアルゼンチン出身のエセキエル・ラベッシ（Ezequiel Lavezzi）と再びチームメイトになる。

　現時点でフランスリーグの移籍金歴代最高額は今オフにASモナコ（AS Monaco）がスペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード（Atletico de Madrid）から獲得したラダメル・ファルカオ・ガルシア（Radamel Falcao Garcia）に設定された6000万ユーロ（約78億3000万円）とされている。

　ロシア人富豪のドミトリー・リボロフレフ（Dmitry Rybolovlev）氏がオーナーを務めるモナコは、リーグ優勝を目指して今夏の補強に約1億4000万ユーロ（約183億円）を投じ、フランスの移籍市場で話題を独占している。しかし、PSGはそれに遅れを取りはしないという意向を示した。

■チアゴ・シウバの放出は否定

　一方、先週からスペイン・パルセロナ（Barcelona）のスポーツ記者の間ではPSGのブラジル人DFチアゴ・シウバ（Thiago Silva）がFCバルセロナ（FC Barcelona）に移籍するのではないかと噂されているが、PSG側はこれを一蹴した。

　PSGの公式サイトでは、「チアゴはPSGの選手であり、契約を尊重する」というシウバの代理人のコメントが掲載されている。

「同じような噂は昨年もあったが、チアゴ・シウバはPSGの選手であって、クラブとの契約を全うする」

(c)AFP