【7月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のエド・ウッドワード(Ed Woodward)CEOは、新シーズンを前に、デビッド・モイーズ(David Moyes)新監督が「魅力的な選手」の獲得に動くための資金力があると明かした。14日、英メディアが伝えた。

 ウッドワードCEOによると、プレミア王者は新シーズンに向けた移籍市場に6000万~7000万ポンド(約90億~105億円)の範囲で予算を投じることができるという。

「掃いて捨てるほどのお金があるわけではないが、選手獲得の戦略がある。もしデビッドが魅力を感じる選手の獲得に動くなら、それも可能だ」というウッドワードCEOのコメントが複数の英紙に掲載されている。

 ユナイテッドが獲得を狙っている選手として、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のMFギャレス・ベイル(Gareth Bale)が挙がっている。ユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)前監督は、トッテナムに加入する前の2007年、ベイル獲得に動いている。さらに元所属選手で2009年に当時の史上最高額の移籍金8000万ポンド(当時約129億円)でスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の再獲得を狙っているとの噂もある。

 一方でゲームメーカーとして期待できるティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)の獲得には失敗しており、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属していたティアゴはかつて同クラブで師弟関係にあったジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督のいるドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)への移籍が決定した。さらにユナイテッドは、バルセロナのセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)にも興味を示しているとされる。

「アレックス(ファーガソン氏)がいた頃のやり方は、監督がターゲットの選手を特定し、ジョエル(グレーザー(Joel Glazer)共同会長)とデビッド(ギル(David Gill)元CEO)に持ち掛けて協議するというものだった。彼らはどんな場合でも移籍市場において監督の後ろ盾となったし、デビッド・モイーズとも同じやり方を維持するつもりだ」

「私たちが望めば、これまでも移籍金額の歴代記録を更新することができただろう。アレックスは狙ったすべての選手を獲得できたとは言えないかもしれないが、それは資金力不足が原因ではない」

 ユナイテッドが支払った移籍金のクラブ史上最高額は、2008年にトッテナムからストライカーのディミタール・ベルバトフ(Dimitar Berbatov)を獲得した際の3075万ポンド(当時約60億円)となっている。

 また、ユナイテッドではモイーズ監督が残留を主張しているウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の去就についてもいまだ憶測が飛び交っている状態だ。

 ウッドワードCEOとしては、契約期間が残り2年となるルーニーの市場価値が下がるリスクがあったとしても、現時点でルーニーとの契約について特別な措置を講じるつもりはないと述べた。

 13日にタイ・バンコク(Bankok)で行われたアジア遠征の初戦、シンハー・オールスターズ(Singha All Stars)との親善試合でユナイテッドは0-1で黒星を喫したが、同試合の前にウッドワードCEOはルーニーについて、「契約内容の更新について話し合ったことはない。私はどの選手とも契約延長について話し合いの場を設けるつもりはないし、今後も私の予定にはない」とコメントしている。

「私たちが契約破棄を恐れているか?無論そんなことはない」

(c)AFP