【7月14日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に新加入したピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)がトレーニング中に、陸上短距離のウサイン・ボルト(Usain Bolt)が2009年に100メートルで世界記録を樹立した際に記録したタイムを上回った。

 ドルトムントのトレーニングキャンプに参加している24歳のオーバメヤンは、30メートル走で3秒7を記録し、ボルトが2009年にドイツ・ベルリン(Berlin)で100メートルの世界新記録9秒58を出した時の30メートル通過タイム、3秒78を上回った。

ドルトムントでスポーツディレクターを務めるミヒャエル・ツォルク(Michael Zorc)氏はドイツの大衆紙ビルト(Bild)に対し、「ピエールは過去クラブに在籍した選手の中で間違いなく最速の選手だ」とコメントしている。

 ガボン代表のオーバメヤンは俊足を持つだけの選手ではなく、ドルトムント移籍前に在籍していたフランスリーグ杯2012-13(French League Cup 12-13)優勝チームのサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)では120試合に出場し、41得点、28アシストを記録している。

 オーバメヤンのドルトムントへの移籍金は1300万ユーロ(約16億8500万円)と言われている。

 ジャマイカ短距離界のスター選手であるボルトにとっては、オーバメヤンのドルトムント加入は満足ではないかもしれない。ボルトは欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)王者のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のファンであり、バスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)とは友人関係にある。

 またボルトは、バイエルンのチームドクターであるハンス・ヴィルヘルム・ミュラー・ヴォルファールト(Hans-Wilhelm Mueller Wohlfahrt)医師の治療を受けるため頻繁にミュンヘン(Munich)を訪れている。(c)AFP