【7月12日 AFP】(一部訂正)米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)は11日、メッタ・ワールドピース(Metta World Peace)に対しアムネスティ条項を適用したと発表した。

 これを受けてワールドピースは、今後は中国プロバスケットボールリーグ(Chinese Basketball AssociationCBA)でプレーすることを明らかにしている。

「過去4シーズンにおいて我がチームの重要な存在だったメッタにさよならを言うのは難しい」とレイカーズのミッチ・カプチャック(Mitch Kupchak)ゼネラルマネージャー(GM) はツイッター(Twitter)に投稿した。

 2011年9月にロン・アーテスト(Ron Artest)から改名したワールドピースは、レイカーズに移籍して1年目の09-10シーズンに、チームの主力として活躍。09-10シーズンに進出したNBAファイナルの第7戦では20得点を挙げて、チームのタイトル2連覇に貢献した。

 しかし2003年以降、ワールドピースは11度の出場停止処分を受けている。昨シーズンにはデトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)のブランドン・ナイト(Brandon Knight)の顎を殴り、1試合の出場停止となった。

 また2004年にはデトロイトでの試合で観客と乱闘を起こし、NBA史上最も長い86試合の出場停止処分を受けている。

 これらの問題が、レイカーズがワールドピースに対してアムネスティ条項を適用する理由になったと見られている。同選手の放出は、レイカーズにとって1500万ドル(約15億円)の節約となる。

 レイカーズの前にはシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)、インディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)、サクラメント・キングス(Sacramento Kings)、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)を渡り歩いてきたワールドピースは、今後活躍の場を上海(Shanghai)に移す。

 かつてNBAのスターだった元選手、姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)氏がオーナーを務める上海シャークス(Shanghai Sharks)でプレーすることとなっており、ワールドピースは中国に行くのを楽しみにしていると自身のツイッターで語った。

「中国の姚明のチームでプレーすることになった!上海に行くのが待ち遠しいよ!」

(c)AFP