【7月11日 AFP】豪雨に見舞われている中国四川(Sichuan)省成都(Chengdu)市の中興(Zhongxing)で発生した地滑りで11日、2人の死亡が確認された。中国中央テレビ(China Central TelevisionCCTV)が同日、伝えた。21人がいまだ行方不明のままだという。

 地滑りが発生した10日、成都市の消防は30~40人が生き埋めになっていると発表していたが、CCTVは11日にウェブサイトで生き埋めになっている人数は17人だと伝えた。

 中興の当局者は地滑り発生後、AFPの電話取材に対し、「これまでに確認ができている限りでは11世帯が生き埋めになっているほか、住民200人以上が避難した」と述べ、捜索活動を続けているとしていた。

 地元当局によると、8日から豪雨に見舞われている成都市では、これまでに9人が死亡、62人が行方不明になっている。四川省では、住宅や橋の倒壊が伝えられた10日の段階で数十の村が孤立している。

 また、国営新華社(Xinhua)通信は、同省と隣接する雲南(Yunnan)省では住宅およそ300棟が倒壊、住民3万6800人が避難したと伝えている。

 そのほか9日には四川省江油(Jiangyou)で橋が崩落して12人が行方不明となっており、救助隊員2700人以上が捜索活動を行っている。(c)AFP