【7月11日 AFP】2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)は10日、第11ステージ(アヴランシュからモンサンミッシェル、33キロメートル、個人タイムトライアル)が行われ、オメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のトニー・マルティン(Tony Martin、ドイツ)がステージ優勝を飾った。

 スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は2位に入り、しっかりと総合首位(マイヨ・ジョーヌ)の座を固めた。

 昨年行われたUCIロード世界選手権大会(2012 UCI Road World Championships)の個人タイムトライアルで金メダルに輝いているマルティンは、風の影響を受けやすい33キロメートルのコースで36分29秒という好タイムを早々に記録したが、フルームの脅威にさらされながら、勝利確定を待たされることとなった。

 182人中65番目にスタートし、「待ち時間が長かった」マルティンだが、タイムトライアルでは大会歴代3位の記録を残している。

 フルームより先にレースに臨んでいたヴァカンソレイユDCM(Vacansoleil-DCM)のトマス・デヘント(Tomas De Gendt、ベルギー)はマルティンに迫るチャレンジを見せたが、1分1秒遅れの3位に終わった。

 マルティンは最近参戦したタイムトライアル9レースで全勝しているが、2か所の中間計測地点ではいずれもフルームのペースが上回り、予断を許さない状況だった。

 荒れた第1ステージでクラッシュに巻き込まれていたマルティンは、背中、脚、臀部(でんぶ)、腕の皮膚がはがれて包帯を巻いている状態にある。あと一歩のところで棄権を回避したマルティンにとって、このステージ優勝は何よりの出来事となった。

「今は皮膚も一部再生して、やっと仰向けで寝られるようになった。多少なりとも回復している。まだ傷口が開いたままの部分もあるが、ライダーはこういうことに慣れているし、もう問題ない」

ロンドン五輪の個人タイムトライアルでは銅メダルを獲得したフルームは惜しくも今大会3勝目を逃したが、レース後のコメントからは満足感がうかがえる。

「自分が記録したタイムにとても満足している。今日の目標はライバルたちとのタイム差をできるだけ稼ぐことだった」

 フルームは、最大のライバルとされるチーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)と2分3秒、総合首位で2位につけるモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)とは2分の差をつけた。BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)は首位と2分30秒差でゴールしている。

 このため、総合順位で2位をキープしたバルベルデとフルームのタイム差は1分25から3分25秒に広がり、総合3位につけるベルキン(Belkin Pro Cycling Team)のバウケ・モレッマ(Bauke Mollema)との差は3分37秒に広がった。

 2007年、2009年と2度のツール制覇を達成しているコンタドールはフルームと3分54秒差の総合4位、2011年大会王者のエヴァンスは今ステージで21位と低迷し、合計タイムでも首位と6分54秒差の14位と伸び悩んでいる。

 チーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)はトップと4分29秒差のステージ103位に入り、総合順位では59分31秒差の80位につけた。 (c)AFP/Justin Davis