【7月8日 AFP】都内で2012年に万引きで摘発された65歳以上の高齢者は、全摘発件数の4分の1を占め、統計開始以来初めて、未成年者による万引きの摘発件数を上回ったことが8日、警視庁の報告で明らかになった。警視庁によると、万引きの摘発件数自体は減っているものの、全体に占める高齢者の割合自体は増えており、その多くは「孤独」で会話する相手も趣味もないという。

 統計によれば、万引きで摘発された高齢者は3321人で全体の24.5%を占めた。19歳以下の未成年者は同3195人で、全体の23.6%だった。ただ前年比で、双方共に摘発件数は減っているという。

 現在、日本の総人口1億2800万人のうち、約4分の1が65歳以上の高齢者とされている。一方で、1人の女性が一生に産む子供の平均数も、人口維持に必要な数値をはるかに下回る1.39にとどまっている。また、前週に公表された政府調査によれば、高齢の男性140万人と高齢の女性350万人が1人暮らしだという。(c)AFP