【7月8日 AFP】韓国のアシアナ航空(Asiana Airlines)のボーイング(Boeing)777型機が米サンフランシスコ国際空港(San Francisco International Airport)で着陸に失敗した事故で、同航空は8日、操縦していたパイロットが事故当時、同型機の習熟訓練中だったことを明らかにした。

 アシアナ航空によると、操縦していたイ・ガングク(Lee Kang-Kuk)氏(46)は飛行時間9000時間を超えるベテランだが、ボーイング777型機については43時間の操縦経験しかなかった。また同航空関係者がAFPに語ったところによると、事故当時は熟練した教官が補佐役として同乗していたという。

 また事故機は2006年3月に購入されたもので、今年6月上旬にはエンジンの燃料漏れのため修理を行っていたことも明らかにされたが、同航空の尹永斗(ユン・ヨンドゥ、Yoon Young-Doo)社長はこれに先立つ7日、機械の故障が事故原因である可能性を否定している。

 今回の事故では、着陸に失敗した機体が炎上し、2人が死亡、182人が負傷した。アシアナ航空機の事故で死者が出たのは、韓国南部の山中にボーイング737型機が墜落し、68人が死亡した1993年6月の事故以来。(c)AFP