【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)の男子シングルスで、77年ぶりに英国人選手として優勝を果たしたアンディ・マレー(Andy Murray)に、故フレッド・ペリー(Fred Perry)氏の息子が祝辞を送った。

 マレーは7日に行われた決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を6-4、7-5、6-4で下し、1936年にペリー氏がゴットフリート・フォン・クラム(Gottfried von Cramm、ドイツ)氏を破ってタイトルを獲得して以来となる英国人のウィンブルドン勝者となった。

 ペリー氏の4番目の妻の連れ子で、1953年に養子となった息子のデビッド(David Perry)さん(69)は、世界ランク2位のマレーが優勝を飾った直後に祝福のコメントを送った。

 ペリー氏の名を冠したファッションブランド、「フレッドペリー」の経営にも携わっていたデビッドさんは、「77年も経ったんだ。(ペリー氏の)遺産ではあったが、時は過ぎるもの。英国人がやっとウィンブルドンで勝ってくれて感激した」と話した。

「英国テニスにとって素晴らしいことだ。アンディはこれを勝ち取るために努力した。優勝するにふさわしい。彼はとても美しいプレーを見せた」

 現役時代にウィンブルドンで3連覇を果たしたペリー氏は1995年に他界しているが、もし生きていたら、自身の功績に倣うマレーを誇らしく思っただろうとデビッド氏は語る。

「父はおそらく、『そろそろ誰か違う人がタイトルを獲得していい頃だ』と言っていたと思う」

 デビッドさんは、今回の優勝で2度目の四大大会(グランドスラム)王者となったマレーが、父親が持つメジャー8勝の記録に近づくこともできるだろうと話した。

「アンディは素晴らしい選手だ。ようやく精神的に一皮むけたようだし、これから何度も優勝することができるかもしれない」

(c)AFP