【7月6日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)は5日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、6-7、6-4、6-4、6-3で第24シードのイェジ・ヤノヴィッツ(Jerzy Janowicz、ポーランド)に勝利し、決勝進出を決めた。

 48時間前に行われた準々決勝でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco)に2セットを奪われた後、大逆転を演じて準決勝進出を決めたマレーは、序盤こそヤノヴィッツに押され第1セットを奪われるも、その後リードを奪う。

 しかしマレーがセットカウント2-1でリードした場面で、外が暗くなったことを理由にセンターコートの屋根を閉じるため、試合が中断されることとなり、物議を醸す。マレーは、屋根を閉じて欲しいと要望するヤノヴィッツと、そのまま試合を続けるのに十分な日光があると主張して対立する審判に対し、憤りをあらわにした。

 しかし最終的にマレーは、20本のエースと49本のウィナーを決めて、2時間52分で緊迫した試合を制した。

 2年連続で決勝進出を果たしたマレーは、英国人選手としては77年ぶりとなるウィンブルドンでの男子シングルス優勝をかけて、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦する。

 先月行われた全仏オープン(French Open 2013)はけがのため欠場したマレーだが、出場した四大大会(グランドスラム)では4大会連続で決勝進出を決めている。

 しかし、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)に敗れ、1936年のフレッド・ペリー(Fred Perry)氏以来の英国選手優勝を逃して涙を流した昨年大会の雪辱を払うことができなければ、決勝進出もマレーにとって意味はない。

 マレーがメジャー大会決勝でジョコビッチと向かい合うのは、これで4度目。2011年と2013年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)決勝ではジョコビッチが勝利した一方で、2012年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)ではマレーが優勝を飾っている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS