【7月5日 AFP】国連(UN)によると、スーダン西部・南ダルフール(South Darfur)州の州都ニャラ(Nyala)で4日、国際援助団体の事務所にロケット弾が撃ち込まれ、職員1人が死亡、3人が負傷した。負傷者のうち2人は重体という。

 国連人道問題調整部(OCHA)によると、攻撃を受けた国際NGO事務所は、同日正午ごろに市内で発生した戦闘に巻き込まれたとみられる。市内にある複数の国際団体の事務所が略奪被害に遭ったとの報告もあるという。被害に遭った団体名は公表されていない。

 南ダルフール州当局は、4日の戦闘の原因は治安部隊の中での「意見の相違」だったと発表し、夜間外出禁止令を出した。

 国連アフリカ連合ダルフール派遣団(UNAMID)のエルベ・ラドゥス(Herve Ladsous)事務次長によれば、ダルフール地方では3日にも、救急車が武装集団の待ち伏せ攻撃を受け、UNAMID要員3人が負傷している。

 ダルフール地方の治安はこのところ悪化の一途をたどっている。

 最悪の状況は脱したダルフール紛争だが、武装勢力間の戦闘はここ10年にわたって続いている。特に、アラブ系と非アラブ系の勢力間で戦闘や誘拐事件、自動車強盗などが相次ぎ、治安を脅かしているが、こうした犯罪行為はスーダン政府とつながりのある民兵や準軍事組織によるものとの見方が強い。

 国連の推計では、ダルフール地方ではこれまでに30万人が民族間紛争のため国内避難民と化している。(c)AFP/Ian Timberlake