【7月4日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州にある世界遺産の峡谷、グランドキャニオン(Grand Canyon)の壮大な地形を、このほどAFPのカメラが高度1万メートルの上空から撮影した。

 自然界の「世界七不思議」に数えられるグランドキャニオンは、コロラド平原(Colorado Plateau)が隆起する際に形成された幾層にも重なる岩盤が、コロラド川(Colorado River)とその支流の浸食作用で削り出されたもの。長さ446キロメートル、幅29キロメートルにわたって最大落差1.8キロメートル以上にもなる谷間には、20億年近い大地の歴史が刻まれている。

 この大渓谷が形成された地質学的経緯や時期については専門家の間でも議論が続いているが、最近の調査結果では、コロラド川の川筋は少なくとも1700万年前に確定したとみられる証拠が提示されている。以降、現在に至るまでコロラド川によるグランドキャニオンの浸食は続いている。(c)AFP