【7月2日 AFP】中国東北部吉林(Jilin)省吉林(Jilin)市の主要駅近くのビルに設置された巨大スクリーンで、突然ポルノ映画が放映され、通行者が驚く騒動があった。スクリーンの修理作業員が、自分のコンピューターと巨大スクリーンが接続されていることに気付かずにポルノ映画を再生したことが原因だという。国営メディアが2日、伝えた。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、作業員が『金瓶梅(The Forbidden Legend: Sex and Chopsticks)』を再生すると、数百人の歩行者が立ち止まってスクリーンを眺め始めたという。

 また国営の環球時報(Global Times)が報じたところでは、再生開始から約10分後にスクリーンの所有会社から作業員に連絡が入り、状況を把握した作業員は直ちにコンピューターの接続を切り、ディスクメディアを窓から放り投げた。

 香港で製作されたこのポルノ映画は、12世紀初頭の北宋時代を舞台にした中国の古典官能小説『金瓶梅(The Plum in the Golden Vase)』を基にしたもの。ただ描写は原作よりも過激なものとなっており、中国本土では上映が禁止されている。

 新華社は、警察当局がこの件について捜査を開始したと伝えている。中国の法律では、ポルノ動画製品を頒布した者は、最高2年の懲役刑が科される。(c)AFP