【7月3日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)は2日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第23シードのザビーネ・リシキ(Sabine Lisicki、ドイツ)は6-3、6-3でエストニアのカイア・カネピ(Kaia Kanepi)を退け、準決勝に進出した。

 4回戦で第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)から金星を挙げたリシキが、主催者推薦(ワイルドカード)で出場した2011年大会(The Championships Wimbledon 2011)に続いて4強入りを果たした。

 準決勝では、昨年大会(The Championships Wimbledon 2012)で5度の大会制覇を誇るセレーナに次ぐ準優勝となった第4シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)と対戦する。

 リシキは2年前の準決勝でマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)に敗れており、今回はセレーナを下した翌日の準々決勝だったが、試合に臨むにあたって余計なプレッシャーは感じていなかったという。

「プレッシャーはない。私が愛するテニスをプレーするだけ」と語った。

 グラスコートを得意とするリシキは、ウィンブルドンでの通算成績18勝4敗に対して、グラスコート以外の四大大会(グランドスラム)では成績は16勝15敗と差は歴然となっている。

 敗れた世界ランク46位のカネピは、グランドスラム6度目の準々決勝で6敗目を喫した。

 およそ24時間前にはセレーナ相手に試合時間2時間、フルセットの戦いを制したばかりの23歳のリシキだったが、疲労の影響を見せることなく、半分ほど観客席が埋まった第1コートで試合冒頭の第1ゲームをブレークすると、さらに第9ゲームでブレークに成功し、第1セットを先取した。

 リシキは過去に選手生命を脅かす足首のけがに悩まされたことがあり、2011年3月には世界ランク218位にまで沈んだ。第2セットに入ってわずかながら乱れると、第3ゲームでは、2010年大会(The Championships Wimbledon 2010)で8強入りしたカネピにこの日初めてのブレークを許してしまう。

 しかし、すぐさまゲームカウントを五分に戻し、続く6ゲーム中5ゲームを奪ったリシキが1時間強で勝利をものにした。この試合でリシキは23本のウィナーを記録している。(c)AFP/Dave JAMES