【7月2日 AFP】13MLBは1日、各地で試合が行われ、ミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)戦に先発したニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアンディ・ペティット(Andy Pettitte)が、球団の通算最多奪三振記録を更新した。

 過去には薬物使用が問題となったこともある41歳の左腕は、ツインズのクリート・トーマス(Clete Thomas)とジャスティン・モルノー(Justin Morneau)から三振を記録し、通算奪三振数を1958に伸ばして、ホワイティー・フォード(Whitey Ford)氏が1967年に樹立した球団記録を塗り替えた。チームは10-4で勝利を挙げている。

 金字塔を打ち立てたペティットだったが、6回にツインズの先頭打者クリス・パームリー(Chris Parmelee)に本塁打を許し、3-4と勝ち越されたところで降板した。

 その後、ヤンキースは8回に3点を挙げて逆転に成功し、リリーフ登板したジョバ・チェンバレン(Joba Chamberlain)に白星がついている。

 試合を終えてペティットは、「チームにとって最高の試合となった。俺たちには勝利が必要だったんだ。リリーフ陣がすばらしかった」と喜びを語っている。

 これまで球団記録を保持していたフォード氏は、野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを果たしており、16年間にわたる全選手生活をヤンキースで過ごした。現役時代は6度のワールドシリーズ制覇を果たしており、1950年代、60年代にかけてのヤンキース黄金時代を支えた。

 一方のペティットは5度のワールドシリーズ制覇を経験しているが、これは、今や「ステロイド時代」と呼ばれているいわくつきの時期に築いた功績となっている。

 ペティット自身、2002年にはヒト成長ホルモン(Human Growth HormoneHGH)の使用を認めており、2004年にも再び禁止薬物を使用していたことが米下院監視・政府改革委員会(House Committee on Oversight and Government Reform)の公聴会に提出した宣誓供述書が公開されて明らかになっている。(c)AFP