【7月1日 AFP】サッカーブラジル代表のスター選手ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は、2010年に代表デビューを飾って以来、「ペレ(Pele)の後継者」という呼び名に堪え忍んできた。

 サッカーのヒーローを求める国で、得点を重ねるネイマールに対する期待はますます上昇したが、ネイマールがペレ氏のレベルに到達することは困難となった。

 ペレ氏が達成した偉業の中でも17歳でW杯を制することは、現在21歳のネイマールがなし得ないことの一つとなっている。17歳当時のネイマールは、ペレ氏もかつて在籍したカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサントスFC(Santos FC)に入団したばかりだった。

 それに加え、ネイマールは2012年ロンドン五輪でブラジル初の金メダルをもたらすこともできなかった。

 しかし6月30日に行われたコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)決勝で、ネイマールはハーフタイム直前に最上級のゴールを決めた後、後半にはフレッジ(Fred)のとどめの一撃を導く活躍を見せた。

 通常と比べて調子の悪さが顕著だったスペインのディフェンスラインを破ったネイマールの姿は、自身にペレ氏の後継者となる自信があることを示していた。

 ペレ氏は大会前、現在のブラジル代表に「優勝する力はない」と述べていたが、今回見せたような才能ある選手が存在するとなるとブラジル代表は今や、地元で開催される2014年W杯(2014 World Cup)の優勝候補といえるだろう。

 W杯が開幕するまでに、ネイマールは移籍先のFCバルセロナ(FC Barcelona)でスペイン1部リーグの荒波を体験することとなる。チームメイトのリオネル・メッシ(Lionel Messi)とうまく作用し合うことができたら、2人はスペインリーグだけでなく、欧州のすべての選手が恐れをなすコンビになる可能性がある。

■見事なチームワークでゴールを量産したフレッジとネイマール

 コンフェデ杯開幕前の9試合連続で無得点状態に陥っていたネイマールだが、ブラジリア(Brasilia)で行われた初戦の日本との試合では、開始から3分で見事な先制ゴールを決めて、3-0の勝利に貢献した。

 また、メキシコ戦では1ゴール1アシストを記録し、イタリア戦では素晴らしいFKからの得点を見せている。

 グループステージが終わる頃には、フレッジとネイマールの間で何らかの化学反応が生じることが明らかとなっていた。当初は想像もできなかったコンビだが、2人はゴールを量産し始めた。

 準決勝のウルグアイ戦は過去の経緯から、ネイマールにとってやりにくい試合となったが、フレッジとパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')が得点の役割を担った。

 そして決勝のスペイン戦で、ネイマールとフレッジは見事な呼吸を見せた。

 ブラジルが優勝を決めた後ネイマールは、「期待していた以上に我々は良いプレーができたと思う」と笑顔でコメントした。

「僕はとてもハッピーだし、チームで多くの人々をハッピーにすることができた。でも、浮かれている場合ではない」

(c)AFP/Chris Wright