【6月28日 AFP】シンガポールで27日、ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)が発売したセットメニュー「ハッピーミール(日本のハッピーセット)」の限定おまけの「ハローキティ(Hello Kitty)」布製マスコット人形を手に入れようと熱烈なキティファンたちがマクドナルド店舗に殺到し、警察が呼ばれる騒ぎとなった。

 マクドナルド・シンガポールは、世界のおとぎ話をテーマにしたハローキティのマスコット人形6種類が1つずつ無料のおまけとしてついてくる「ハッピーミール」を、1セット=4.60シンガポール・ドル(約360円)で順次、販売している。27日にはシリーズ最後を飾る人形として、グリム童話「歌う骨」をモチーフにした黒い骸骨姿のハローキティ人形付きセットが限定発売された。

 シンガポール市内のマクドナルド各店舗前には、発売前日の26日夜から童話シリーズ全6種類をそろえようと熱心なキティファンたちが長蛇の列を作った。ところが、開店直後に限定マスコットが完売してしまう店舗が出たため混乱が発生。行列に横入りする人が出たり、もめる客同士の間に警察官らが仲裁に入る場面などが見られた。

 列に並んだもののマスコットを入手できなかった人たちがSNS最大手フェイスブック(Facebook)上に怒りをぶちまける一方、早くもオークションサイトには黒い骸骨姿のハローキティがセット価格をはるかに超える高値で出品されている。

 シンガポールでは2000年にも、マクドナルドがミレニアムを記念してウエディングドレス姿のハローキティのシリーズを発売し「ハローキティ騒動」が起きている。

 1974年に日本のサンリオ(Sanrio)が生んだ人気キャラクターのハローキティは、世界でも高い人気を誇る。サンリオによると現在、世界109か国・地域で5万種類以上の関連商品が販売されている。(c)AFP