【6月27日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)は大会3日目までを終えて、有力選手が相次いで姿を消しているが、3回戦に進出した第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、それでもタイトル獲得の夢に近づいたとは考えないと主張した。

 現在世界ランク2位のマレーは、開幕の前週に発表された組み合わせで、第5シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と同じ山に振り分けられため、そのことについて質問攻めを受けていた。

 組み合わせ上では、マレーが2年連続で決勝まで駒を進めるためには準決勝でナダル、もしくは第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破らなければならない可能性があった。

 しかしながら、2回戦の半分を消化した現在、マレーの決勝までの道のりには大きな障害が減っている。ウィンブルドンが持つ長く輝かしい歴史のなかでも傑出した功績を誇る元王者の2人がマレーに道を空けた状況になった。

 ナダルは24日に行われた1回戦でベルギーのスティーブ・ダルシ(Steve Darcis)にまさかのストレート負けを喫し、その2日後の2回戦でマレーは6-3、6-3、7-5で台湾の盧彦勲(Yen-Hsun Lu、ルー・エンスン)を退けた。

 その一方で、前年王者のフェデラーは、ウクライナのセルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky)によって2回戦敗退に追い込まれた。

 26日はマレーにとって好ましい展開が続く一日となった。準々決勝での対戦が予想されていた第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)や第10シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)が、それぞれ負傷により大会を棄権した。

 このまま大会が順当に進んだ場合、マレーが準決勝で対戦する最上位シード選手は第15シードのニコラス・アルマグロ(Nicolas Almagro、スペイン)になる。

■有力選手敗退にも冷静さを保つマレー

 とはいえ、第32シードのトミー・ロブレド(Tommy Robredo)と3回戦で対戦するマレーは、浮かれる様子もなく慎重な姿勢を見せている。

「こういうこともある。開幕前は誰もが組み合わせについて盛り上がっていた。でも今になってみれば、数人の選手が敗退したことでみんなが大きく予想を変えている」

「番狂わせというのは日々起きること。結果が見えている試合なんてないんだ。人は先読みしたがるし、決勝や準決勝で予想される対戦について書きたがる。でもそんな予想通りに事は運ばない」

「毎試合ごとに準備を整えて臨まなくてはならないし、それがスポーツだ」

「大会にはまだトップレベルの選手が残っているし、勝ち上がってきた若手選手もいる。(エルネスツ)ガルビス(Ernests Gulbis)、(イェジ)ヤノヴィッツ(Jerzy Janowicz)がそうだろう」

「彼らのような選手はまさに壁を越えようとしていて、プレーに安定感も出てきている。僕は自分の次の試合に集中するだけ。対戦相手はタフな選手で、非常に経験値も高い。心配するのはその試合の事だけだ」

■背中の故障で全仏を欠場、故障者続出に不安をのぞかせる

 26日は男女合計7選手が故障のため大会から棄権している。男子はツォンガ、チリッチを含めて5選手が大会から去った。

 背中の故障により全仏オープン(French Open 2013)の出場を見送っているだけに、マレーは相次ぐ故障者の一報を受けたことで試合前にわずかながら緊張感があったことを認めている。

「それがスポーツさ。何が起きるかわからない。いろんなことがいとも簡単に起きてしまうんだ」

「試合の時はもちろんだが、練習中にけがをしてしまう選手だっている。階段から落ちることがあるかもしれないし、靴ひもにつまずいてしまうかもしれない。先のことはわからないけど、とにかく僕は健康な状態だ」

「けが人が続く大会では、試合開始直後に自分自身にも少しためらいがあって、全力でコートを走り回ることに迷いが生じることもあるが、数ゲームを戦えば大抵不安は消える」

(c)AFP/Steven GRIFFITHS