【6月26日 AFP】ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)に出場している女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は25日、初戦を戦うにあたって、取り沙汰されているマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)との確執のことは頭になかったと試合後に語った。

 ウィンブルドンで通算6度の大会制覇を誇る世界ランク1位のセレーナは、初戦でマンディ・ミネラ(Mandy Minella、ルクセンブルク)を6-1、6-3で退け、自身の連勝記録を32に伸ばした。

 しかし試合後の記者会見では、シャラポワとブルガリアの男子テニス選手、グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov)の交際についてセレーナが批判的な発言をしたことで招いた論争に対する質問が目立った。

 一連の騒動の影響を聞かれたセレーナは、「何の障害にもなっていない。前にも言ったけど、私はテニスに集中するためにここに来ているの」と答えた。

「私はウィンブルドンを戦うために来ているだけ。年間で最大の、世界最高峰のトーナメントだし、これ以上に大事なことなんてないわ」

 23日に行われた記者会見でセレーナは、米誌ローリング・ストーン(Rolling Stone)に掲載された、シャラポワを批判するような発言に対してが直接謝罪したことを明かしている。

 しかし、シャラポワもまた開幕前の記者会見で、セレーナのコーチであり、恋人でもあるパトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)氏を引き合いに出して激しく応戦していた。

 渦中の2人は共にウィンブルドンで優勝経験があり、一般の出場選手と違ってチャンピオン専用ロッカーを使用しているはずだが、対立が明るみに出てからオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、ウィンブルドンの会場)で顔を合わせていないという。

「私たちは試合日が交互にあるから、会うことはないわね」とセレーナは説明した。(c)AFP/Dave JAMES