【6月27日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)は26日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は3-6、4-6でポルトガルのミシェル・ラルシェル・デ・ブリート(Michelle Larcher de Brito)に敗れ、2回戦敗退に終わった。

 ひざを痛めた第2シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が棄権を発表した数時間後、2004年大会覇者のシャラポワは、現在世界ランク131位で今大会は予選を勝ち抜いて本戦出場を果たしたデ・ブリートを相手にストレート負けを喫した。

 しかし、第2コートで行われた試合ではシャラポワが滑って転倒する場面が2回も見られ、コートの状態に疑問を呈す声も上がっている。

 第2セットの第8ゲームを終えた休憩で左臀部の治療を受けたシャラポワは、その際にサーフェスの危険性について審判に抗議していた。

 シャラポワは試合中にもコンディションの危険性を主張したが、その後も試合は続行された。

 ラルシェル・デ・ブリートといえば、期待の16歳として注目された2009年シーズンに、試合中に不快な声を発することがスポーツマン精神に反する行為だとして、一部選手から非難されたことでも知られている。

 物議をかもした騒動の影響を受けるかのように成績は伸び悩んだラルシェル・デ・ブリートは、いつしか表舞台から姿を消し、世界ランクでも低迷していた。

 しかし、ニック・ボロテリー・テニスアカデミー(Nick Bollettieri Tennis Academy)出身者同士の対決でラルシェル・デ・ブリートは、奇声を上げながらも自身の技術を結集させ、明らかにコートへの適応に苦しんでいたシャラポワを打ち負かした。

 5度目のマッチポイント制して勝利を手にしたラルシェル・デ・ブリートは、「彼女(シャラポワ)はかなり激しく転んでいた。こういったグラスコートはすごく滑りやすくなることもあり、相当な危険が潜んでいることは理解している」と語った。

 「刈られた芝が取り除かれずに残っていることが多くて、その芝が表面にあると滑りやすくなるのよ」

 ラルシェル・デ・ブリートは16強入りをかけた3回戦でイタリアのカリン・ナップ(Karin Knapp)と対戦する。(c)AFP