【6月25日 AFP】ビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領との不倫スキャンダルで知られるモニカ・ルインスキー(Monica Lewinsky)さんゆかりの品々が、米ロサンゼルス(Los Angeles)の競売会社ネイト・D・サンダース(Nate D. Sanders)のネットオークションに出品されている。

 1990年代にホワイトハウス(White House)の研修生だったルインスキーさんと当時のクリントン大統領の不適切な関係は、20世紀最大の米大統領スキャンダルとなった。クリントン大統領は1998年12月、ルインスキーさんとの関係について偽証したとして弾劾裁判に臨むことになるが、今回オークションに出品された32点は、この裁判で独立検察官を務めたケネス・スター(Kenneth Starr)氏らが証拠品になる可能性があるとして調べたものだ。

 出品されたルインスキーさん関連の品々は、シースルーの黒いロングネグリジェ、緑色のシルクのブラウス、ジャケットやパンツなど衣類のほか、ルインスキーさんがホワイトハウス入りする前から関係を続けていたアンディ・ブライラー(Andy Bleiler)さんに宛てられた手紙など。

■大統領から別の不倫相手への手紙も

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によるとブライラーさんはルインスキーさんの高校時代の演劇指導者で、1992年から5年間不倫関係にあり、ルインスキーさんがクリントン大統領と「親密な」関係にあった期間もブライラーさんとルインスキーさんの関係は続いていた。

 1996年2月のブライラーさんの誕生日を祝うため、ルインスキーさんの依頼でクリントン大統領からブライラーさんに宛てられた手紙は、ホワイトハウス専用の便箋にタイプライターで打たれ、クリントン氏直筆の署名も入っている。

 ルインスキーさんがブライラーさんに送ったカードには、「(同封した指輪は)あなたのようの男っぽい男性に似合うだろうと思って。わたしって大ウソつきね。あなたが『男っぽい男性』だなんて。ハハハ!」などと書かれたものも。

 これらの品々はルインスキーさんがブライラーさん夫妻に贈ったもので、衣類は元はルインスキーさんが所有していたものだった。後にブライラーさんと離婚したケイト・ネイソン(Kate Nason)さんが、セレブ由来の品を専門に扱う競売会社ネイト・D・サンダースのオークションに出品した。

 オークションへの入札は、ネイト・D・サンダースのサイトで27日まで受け付けている。(c)AFP