【6月24日 AFP】オーストラリア政府観光局(Tourism Australia)は21日、196か国から33万人が応募した「世界で最高の仕事(Best Jobs in the World)」の優勝者を発表した。「主任ひょうきん者(Chief Funster)」に米カリフォルニア州出身のアンドリュー・スミス(Andrew Smith)さん、「荒野の冒険者(Outback Adventurer)」にアイルランドのインターネット起業家アラン・ディクソン(Allan Dixon)さんが選ばれた。

「びっくりした!!」──英国人のリッチ・キーム(Rich Keam)さんは息を呑んだ。彼はオーストラリア西部のレストランや、ワイナリー、ビール会社などを巡りながら半年を過ごす「味覚マスター(Taste Master)」に選ばれた。

「クイーンズランド(Queensland)は本当に美しいところ、良い選択をしたと思う」──笑顔でそう語ったのは、フランス人女性のElisa Detrezさん。「公園警備隊員(Park Ranger)」として、「サンシャイン(陽光)州」とも呼ばれるクイーンズランド州のトロピカルビーチをパトロールしたり熱帯雨林を散歩をしながら、オーストラリアのユニークな野生植物や動物を紹介する仕事に就く。

 その他、メルボルン(Melbourne)で「ライフスタイル・フォトグラファー(Lifestyle Photographer)」として活動する仕事にブラジル人のロベルト・セバ(Roberto Seba)さん、サウスオーストラリア(South Australia)州で「野生生物の管理人(Wildlife Caretaker)」として活動する仕事にカナダ人のグレッグ・スネル(Greg Snell)さん、そして豪バージン・オーストラリア航空(Virgin Australia)でオーストラリアを旅行し、最高の顧客サービスを満喫する仕事に、米国人のキャメロン・アーンスト(Cameron Ernst)さんがそれぞれ選ばれている。

 オーストラリア政府は2009年の「世界で最高の仕事」の成功を足がかりに、マーケティングの一環として今年3月に2回目の応募を発表。前回優勝したベン・サウスオール(Ben Southall)さんは、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)の美しい島の管理人として半年間を過ごした。

 応募資格年齢は18歳から30歳までの旅行者で、オーストラリアのワーキングホリデー制度を利用した観光の機会を増やす目的で実施された。(c)AFP/Madeleine Coorey