【6月24日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は23日、約2週間前に就任したばかりのラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相の辞表を受理した。辞任の理由は、政府内における首相の権限をめぐって議長と対立したためだ。

 アッバス氏が権限の問題をめぐり首相職から辞表を提出されたのはこの2か月半で2度目。パレスチナ自治政府は再び不安定化することになる。

 今月6日に就任したハムダラ氏は、副首相を2人指名したアッバス議長の決定に反発していた。パレスチナ自治政府で副首相のポストが作られたのは、今回が初めてだった。

 ハムダラ氏は首相としての明確な権限と、副首相によってその権限が侵害されないよう求めていたが、結局アッバス氏との意見の相違は埋まらなかった。(c)AFP/Adel Zaanoun