【6月23日 AFP】シリアの反体制派を支援する「シリアの友人たち(Friends of Syria)」会合が22日、カタールの首都ドーハ(Doha)で行われ、参加した11か国の外相らは、反体制派が政府軍の「残忍な攻撃」に対抗し、「シリア国民を保護」できるよう、緊急軍事支援を行う声明を発表した。

 声明では、約10万人が犠牲となっているシリア内戦における反体制派への支援を強化する一方、イラン政府とレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ(Hezbollah)に対してバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権への支援をやめるよう要求した。

 議長を務めたカタールのハマド・ビン・ジャシム・ビン・ジャブル・サーニ(Hamad bin Jassem bin Jabr al-Thani)首相兼外相は、会合では「現地の状況を変える実際的方策に関する極秘の決定」が下されたと語った。公式声明では、「各国が独自の方法で」、「必要なすべての物資や設備品を緊急に」反体制派に提供すると発表された。

 ハマド首相は、参加した11か国のうち2か国が難色を示したと語ったが、外交筋によると、その2か国はドイツとイタリアだという。会合には他に、英国、エジプト、フランス、ヨルダン、サウジアラビア、トルコ、アラブ首長国連邦、米国の外相が出席した。(c)AFP/Wissam KEYROUZ