【6月22日 AFP】国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)は21日、不正なタイヤテストを行ったとして、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)とタイヤ供給メーカーのピレリ(Pirelli)社を戒告処分にした。

 メルセデスは5月にスペインのバルセロナ(Barcelona)で3日間にわたってタイヤテスト行っており、これについてレッドブル(Red Bull)とフェラーリ(Ferrari)がF1規定に違反していると抗議していた。

 指摘を受けたFIAは20日、メルセデスAMG側を国際法廷に呼び出してフランス・パリ(Paris)で事情聴取を行った。ここで同チームとピレリ社はいずれも規則違反を犯す意図はなかったと自己弁護したが、大方の予想に沿った裁定が下されている。

 この一件によってメルセデスAMGはF1界で孤立し、チャンピオンシップのタイトルを争うライバルであるレッドブル、フェラーリとの対立が浮き彫りとなった。

 しかし、メルセデスAMGが禁止されたのは7月17日から19日にかけて英シルバーストーン(Silverstone)で行われる若手ドライバーによるテスト走行への参加のみとあって、チームとピレリ社に対する処分が甘いとの見方もある。

 すでにメルセデスは決定を受け入れると表明しており、公式サイトを通じて、「競技の利益を最優先に考えた結果、私たちチームは異議申し立てを行うつもりはありません」と声明を発表している。(c)AFP